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Y!mobile(ワイモバイル)とUQモバイルの比較。料金プランの違いは?お得なのはどっち?




サブブランドの格安SIMの共通点

Y!mobile(ワイモバイル)/UQモバイルは、大手携帯会社やそのグループが提供する格安SIM。

Y!mobile(ワイモバイル)は「ソフトバンク」、UQモバイルはKDDIグループの「UQコミュニケーションズ」が運営してます。

ソフトバンク=Softbank、KDDI=au、と大手携帯会社はメインブランドがあるため、サブ的に展開されるY!mobile(ワイモバイル)、UQモバイルは「サブブランド」と呼ばれています。

通信速度はau/ソフトバンクとほぼ変わらない

サブブランドの格安SIMは大手携帯会社が運営してるだけあり、通信速度が速いです。格安SIMは昼12時が遅くなりがちですが、Y!mobile(ワイモバイル)/UQモバイルは全く問題なし。

通信速度が大手携帯会社並みなので、料金も他の格安SIMよりは若干高いです。といっても数百円程度。

通話かけ放題や無料通話がセットされてる

Y!mobile(ワイモバイル)/UQモバイルの主要プランは「かけ放題」がセットで付いてきます。ただし、完全なかけ放題でなく「10分かけ放題」などの時間限定です。10分内の通話なら何度かけても無料です(UQモバイルは「5分かけ放題」)。

UQモバイルは、かけ放題ではなく「無料通話」を選ぶこともできます。

無料通話とは?
一定時間まで無料で通話できるサービス。「無料通話60分」なら月内通話の最初の60分まで無料になる。

2年目から料金が上がる

Y!mobile(ワイモバイル)/UQモバイルの主要プランは、2年目から月額料金が1,000円値上がります。CMで流れる安い料金で使えるのは1年目のみなので注意しましょう。

2年目以降は料金は変わりません。

3年目からデータ容量が減る

Y!mobile(ワイモバイル)/UQモバイルの主要プランは、3年目から月に使えるデータ容量が1/3減になります。
3GB→2GB、9GB→6GBといった具合に減ります。

3年目以降はデータ容量は変わりません。

基本2年縛り

Y!mobile(ワイモバイル)/UQモバイルの主要プランは「2年縛り」契約です。無料で解約できるのは2年後の2ヶ月間のみ。
その2ヶ月間に解約しないと、次の無料解約はまた2年後。このサイクルが延々と続きます。無料解約期間外に解約すると9,500円かかります。
解約したくなった時に無料解約できるとは限らないので注意です。

iPhoneも買える

Y!mobile(ワイモバイル)/UQモバイルではSIMとスマホをセット購入できますが、iPhoneも買えます。最新型のiPhoneは打ってないですが、2世代ほど前のiPhoneが購入できます。

Y!mobile(ワイモバイル)/UQモバイルの比較表

Y!mobile(ワイモバイル)/UQモバイルのセットプランを比較表です。両者、データ容量を「3GB/9GB/21GB」の3つから選べますが、今回は3GBで比較しています。「9GB/21GB」もデータ容量と金額は変わりません。

 
プラン名 スマホプランS おしゃべりプランS
※ぴったりプランS
1年目
月額
1,980円 1,980円
2年目から
月額
2,980円
※1,000円値上がり
2,980円
※1,000円値上がり
1年目
&
2年目

のデータ容量
3GB 3GB
3年目以降の
データ容量
2GB
※1/3減
2GB
※1/3減
セットの
かけ放題
10分
かけ放題 
5分かけ放題
※または
無料通話60分
2年縛り
有無
2年縛り 2年縛り
データ残量の
翌月繰越し
なし あり
高速通信
OFF機能
なし あり 
制限時の
通信速度
最大128Kbps 最大300Mbps 
その他の
プラン
セットプラン
のみ
シンプルな
プランもある 
完全
かけ放題
の有無
+月額1,000円
で使える 
なし

お得なのは?どちらがおすすめ?

料金プランはほぼ同じ内容

Y!mobile/UQモバイルの料金プランは「価格」「データ容量」などはほぼ同じになってます。どちらがお得かというと難しいところ。

通話はY!mobile(ワイモバイル)の勝ち

「通話かけ放題」はUQモバイルが「5分かけ放題」なのに対し、Y!mobile(ワイモバイル)は「10分かけ放題」と長い。また、Y!mobileは+月額1,000円で時間無制限のかけ放題に変更もできます。

通信(ネット)はUQモバイルの勝ち

データ残量の繰り越し、高速通信のON/OFF切り替え、速度制限時の通信速度などはUQモバイルに軍配が上がります。

通話が長いならY!mobile、ネットよく使うならUQモバイル

Y!mobile(ワイモバイル)は「10分かけ放題」で、10分じゃ足りないと思ったら時間無制限のかけ放題に変更もできます。1回の通話が長い人に特におすすめです。

一方、ネットをよく使う人はUQモバイルがいいでしょう。
ネットをしすぎて速度制限になっても、最大300KbpsでるのでLINE/twitter/ニュースアプリなどは、そこそこ使い勝手がいいです。
ネットをあまり使わなかった月もデータ残量を繰り越して、翌月多めに使えるのでデータ容量を無駄にしません。

Y!mobile(ワイモバイル)の特徴

料金プラン

Y!mobile(ワイモバイル)の料金プランは「スマホプラン」と言って、S/M/Lの3種類から選べます。
申込みは「スマホセット」と「SIM単体」で選べて、「SIM単体」だと2年目まで月額料金が安いです。

「SIM単体」申込みは手持ちスマホを使う人向けです。

「スマホセット」で申込む場合

  利用期間 容量 月額料金
スマホ
プランS
1年目 3GB 1,980円
2年目 3GB 2,980円
3年目以降 2GB 2,980円
スマホ
プランM
1年目 9GB 2,980円
2年目 9GB 3,980円
3年目以降 6GB 3,980円
スマホ
プランL
1年目 21GB 4,980円
2年目 21GB 5,980円
3年目以降 14GB 5,980円

10分かけ放題

「スマホセット」申込みは、スマホを買い替えたい人向けです。Y!mobileではiPhoneや最新のAndroidもセット購入できます。

 「SIM単体」で申込む場合

  利用期間 容量 月額料金
スマホ
プランS
1年目 3GB 1,580円
2年目 3GB 2,580円
3年目以降 2GB 2,980円
スマホ
プランM
1年目 9GB 2,380円
2年目 9GB 3,380円
3年目以降 6GB 3,980円
スマホ
プランL
1年目 21GB 4,380円
2年目 21GB 5,380円
3年目以降 14GB 5,980円

10分かけ放題

2年目まで「SIM単体割引」がきくので、「SIM単体」の月額料金が「スマホセット」より安いです。

SIM単体だと2年目まで割引される
・スマホプランS=400円割引
・スマホプランM=600円割引
・スマホプランL=600円割引
ただし「ソフトバンクからの乗り換え」の際は割引はなく、「SIM単体」でも「スマホセット」の料金になります。

10分かけ放題がセット

Y!mobileの「10分かけ放題」は、「1回あたり10分以内の通話であれば何度かけても無料」というサービス。10分を超えた場合でも通話料金は10分を超過した分しか発生しません。

データ残量が翌月に繰り越せない

Y!mobileはデータ残量の繰り越しができません(UQモバイルはできます)。3GBプランの人が月末までにデータ容量を使い切れず0.5GB余った場合も翌月使えるのは、また3GBになります。

データ残量繰り越しのイメージ
格安SIMによっては余ったデータ容量を翌月に持ち越して使うことができます。3GBプランの人が月末に0.5GB余ったら、翌月3.5GB使えます。

速度制限時の速度が遅め

Y!mobile(ワイモバイル)はデータ容量を使い切って速度制になると、最大128Kbpsとかなり遅い速度になります。他の格安SIMのほとんどは最大200Kbpsなので、格安SIMより遅いです。

高速通信のON/OFFができない

Y!mobile(ワイモバイル)は高速通信/低速通信の切り替えができません。

低速通信に切り替えすると速度制限時の速度になり使いづらくなりますが、データ容量は消費されなくなります。切り替えができると「動画などを見る時は高速通信に戻して普段は低速通信」といった形で、節約しながら使う事ができます。

UQモバイルの特徴

料金プラン

UQモバイルは「スマホセット」と「SIM単体」どちらで申し込んでも月額料金は同じです(もちろんスマホセットの場合は端末代金は別途かかりますが)。

料金プランはY!mobile(ワイモバイル)と同じ内容です。

 おしゃべりプラン/ぴったりプラン

  利用期間 容量 月額料金
おしゃべり
プランS

/ぴったり
プランS
1年目 3GB 1,980円
2年目 3GB 2,980円
3年目以降 2GB 2,980円
おしゃべり
プランM

/ぴったり
プランM
1年目 9GB 2,980円
2年目 9GB 3,980円
3年目以降 6GB 3,980円
おしゃべり
プランL

/ぴったり
プランL
1年目 21GB 4,980円
2年目 21GB 5,980円
3年目以降 14GB 5,980円

5分かけ放題
or 
無料通話
(S:60分 M:120分 L:180分)

5分かけ放題 or 無料通話で選べる

UQモバイルのかけ放題は「5分かけ放題」。「1回あたり5分以内の通話であれば何度かけても無料」です。5分を超過する通話も料金は超過がかかるだけです。

Y!mobile(ワイモバイル)は「10分かけ放題」なので、「かけ放題」はY!mobileの勝ちです。

ただし、UQモバイルは”5分かけ放題”がセットの「おしゃべりプラン」か、”無料通話”がセットの「ぴったりプラン」の2つから選べるのが強み。無料通話はS:60分、M:120分、L:180分です。

データ残量が翌月に繰り越せる

UQモバイルは月のデータ容量が余ったら、翌月に余りを持ち越せます。3GBプランで0.5GB余ったら翌月は3.5GB使えます。繰り越しは翌月までで、翌々月には繰り越せないですが、繰り越した容量から先に使われるので心配ありません。

Y!mobile(ワイモバイル)はデータ残量を繰り越せないので、この点はUQモバイルの勝ちです。

オプションの”データチャージ”で追加購入したデータ容量は、繰り越しの対象外です。

速度制限時もそこそこ速い

UQモバイルはデータ容量を使いきって速度制限になっても、最大300Kbpsとそこそこ速い速度で使えます。他の格安SIMは最大200Kbpsなので速い方です。

Y!mobile(ワイモバイル)は最大128Kbpsと遅めなので、UQモバイルは倍以上に速いです。制限時の速度はUQモバイルの勝ちです。

高速通信のON/OFFができる

高速通信をOFFにして低速通信にすると、データ容量が消費されなくなります。そのため、ニュースアプリやLINEは低速通信で、動画を見る時は高速通信をONにする、といった使い方でデータ容量の節約ができます。

Y!mobile(ワイモバイル)は高速通信のON/OFFができないので、この点はUQモバイルの勝ちです。

セットプラン以外もある

UQモバイルは「かけ放題」や「無料通話」がセットになってるプラン以外に、「データ容量(3GB)+音声SIM」や「データ容量(3GB)+SMS付きSIM」といったシンプルなプランもあります。こちらは2年縛りじゃないので解約しやすいです。

「音声SIM」の場合は1年間の最低利用期間があります。1年使えばいつでも無料解約できますが1年未満の解約は9,500円の違約金がかかります。

Y!mobile(ワイモバイル)は、スマホ向けはセットプランしかないので、プランの多様さはUQモバイルの勝ちです。

Y!mobile/UQモバイル申込み時に必要なもの

Y!mobile/UQモバイルへ申込む際は、以下のアイテムを用意しましょう。

乗り換え前に準備するもの

 本人確認書類の画像

免許許、保険証、パスポート、住基カードなどもOK。保険証の場合は公共料金の領収書を付ける。あらかじめ表・裏の写真を取っておきます。

MNP予約番号

乗り換え前の携帯会社から取得します。コールセンターに電話すれば取得できます。

詳しく

クレジットカード


Y!mobile/UQモバイルは口座振替でも支払いできるため、クレジットカードは必須ではありません。

 メールアドレス


大手携帯会社以外のメールアドレスが必要です。Gmailがおすすめ。

詳しく

MNP予約番号は最後に準備する
MNP予約番号は取得時点で15日の有効期限がありますが、UQモバイルは有効期限が13日以上、Y!mobile(ワイモバイル)は有効期限が10日以上残っていないと申し込みできないので注意。

まとめ

個人的にはUQモバイルの方がやや上かな…と思いますが、「Y!mobile(ワイモバイル)」と「UQモバイル」はかなり似ている格安SIMです。どちらも通信品質/価格は変わらないので、好みで決めてもいいと思います。

「かけ放題」が不要なら他の格安SIMの方が安い

Y!mobile(ワイモバイル)/UQモバイルは、主要プランだと「かけ放題」がはじめからセットになります。「かけ放題」が不要な人は「データ容量+音声SIM」といったシンプルなプランで使える格安SIMの方がおすすめです。

ハルオ
こちらの記事で格安SIMの比較をしているので、参考にしてみてください

【2019年版】元同業者が格安SIM11社を比較。月額料金プラン・特徴が一覧でわかる。

2019.06.29

ABOUTこの記事をかいた人

通信・放送系およびIT系の会社で格安スマホやWiMAXなどの企画を6年ほど経験し「格安スマホって革命的」と感じた一方で「みんなまだ全然使ってない…」ことも実感し、当サイトを立ち上げました。 「格安スマホ検討中の人」の参考になったら幸いです。