通話が多い人は格安SIM(格安スマホ)に向かないと言われるが
格安SIM(格安スマホ)は基本的に「通話が多い人には向かない」と言われることがありますが、今の格安SIMでは、そんなことはほぼありません。
格安SIM(格安スマホ)の通話は10円/30秒が基本
格安SIMでの通話は、大手キャリアのようにたくさんの通話プランがあるわけじゃなく、いたってシンプルで、基本的に30秒の通話をしたら20円かかるシステムです(20円/30秒)。
※下図は一例
これらのアプリは全て無料で使えます。このアプリから通話をすると、通話料金が10円/30秒と半額になります。ちなみに、LINEアプリの無料通話などと違って、ちゃんと090,080,070〜で始まる携帯の電話番号から電話できます。
使い勝手もスマホに初めから入っている通話アプリと同じです。
※下図はIIJmioの「みおふぉんダイアル」
格安SIMを使う人は、「通話料が半額になる公式アプリ」を使って通話をするのが基本になるので、通話料は「10円/30秒」と考えておきましょう。
「10分通話かけ放題」が必要な人は?
基本的に、主要どころで「完全な通話かけ放題」をやっている格安SIMは無いのですが、格安SIM各社には「10分通話かけ放題」というオプションサービスがあります。
1回10分以内の通話なら何度かけても通話料がかからないサービスです。
格安SIM | 10分通話かけ放題月額 |
OCNモバイルONE | 850円 |
mineo | 850円 |
IIJmio | 830円 |
楽天モバイル | 850円 |
LINEモバイル | 880円 |
仕事などで短い通話をたくさんする人なら、「10分通話かけ放題」に加入しておけば通話料を安く抑えられます。
最近はLINEアプリの無料通話で済ませちゃう人が多いから、このオプションの付帯率はたぶん2〜3割くらいだと思いますけどね。
「10分通話かけ放題」じゃ足りない人におすすめの格安SIM(格安スマホ)
「10分通話かけ放題」で十分な人は、格安SIM各社でやってるオプションサービスなんで、普通に加入すれば問題ないです。
問題なのは「10分通話かけ放題」でもカバーしきれないくらい通話が多い人です。
通話が多い人でもカバーできる格安SIMは「OCNモバイルONE」
OCNモバイルONEはNTTグループの格安SIMで、一時期はシェアトップでした。
今はmineo、楽天モバイル、IIJmioなどに押されていますが、現在も人気の格安SIMではあります(やっぱりNTTブランドは強い)。
OCNモバイルONEのかけ放題サービス「かけ放題ダブル」が強い
OCNモバイルONEの通話かけ放題には3種類あります。
一つ目の「10分かけ放題」は先ほど紹介した一般的な格安SIMでのかけ放題サービスですが、2つ目の「トップ3かけ放題」「かけ放題ダブル」はOCNモバイルONE独自のかけ放題サービスです。
OCNモバイルONEのかけ放題「トップ3かけ放題」
OCNモバイルONEの2つ目のかけ放題で「トップ3かけ放題」です。
これは、月額850円払っておけば、ユーザーが指定した3つの電話番号にかんしては、いくら通話しても通話料が完全無料、というサービス(10分以上でもOK)。
特定の3番号は無料、というのは大手キャリアで昔やってたサービスですが、格安SIMでは史上初になっています。
3つじゃ足りない気もするなあ…。
OCNモバイルONEのかけ放題③「かけ放題ダブル」
OCNモバイルONEの3つ目のかけ放題は「かけ放題ダブル」です。これは通常の「10分通話かけ放題」と2つ目の「トップ3かけ放題」を合わせたもので、
- 10分以内の通話なら何度かけても無料
- 指定した3つの電話番号なら10分を超えても無料
といった内容になっています。月額は少しあがって1300円です。
「トップ3かけ放題」や「かけ放題ダブル」みたいなかけ放題サービスは他社にないから、OCNモバイルONEの独壇場だよね。
さすが、元祖携帯電話会社であるNTT系列というべきか、OCNモバイルONEは通話系のサービスの充実ぶりがすごいです。
これでも足りない人は
OCNモバイルONEの通話かけ放題サービスでも対処できないくらい長電話が多い人は、できれば「LINE」や「Skype」や「ハングアウト」などの無料チャットアプリの「無料通話」機能を使うことをおすすめします。
メリットは当然「無料で通話できる点」ですが、デメリットとしては「090,080,070などの携帯の電話番号からかけられない」という点です。
もし「LINEやSkype、ハングアウトなどじゃなく携帯の電話番号で数時間の会話を月に何回もしないといけない」という人がいたら、現状の格安SIMではカバーできないので、大手キャリアの「完全かけ放題」を使うのがおすすめです。
まとめ
現状では格安SIMは、「10分通話かけ放題」が主流でそれ以外のかけ放題サービスを提供しているところは少ないです。
「楽天モバイル」で以前「完全かけ放題」を提供してましたが、需要が少なく廃止になった経緯もあるので、ユーザーの長電話ニーズが減ってきているのは確かでしょう。
大手キャリアのプランに「完全通話かけ放題」をつけると月額だいぶ高くなるので、格安SIMに乗り換え、通話はできるだけ「10分通話かけ放題」と「LINEなどの無料通話」を駆使してやりくりすることをおすすめします(月に数千円の節約になるので)。