バースト機能とは
バースト機能とは、「低速通信に切り替えた時」や、「速度制限されて低速通信になった時」でも、通信のはじめの一瞬だけ高速通信になる機能のことです。
このバースト機能は、大手キャリアにはない機能です。
そういうわけかあまり知られていない「バースト機能」ですが、これはなにかと便利です。
ポイントつまり、バースト機能は「低速通信時」にしか発動されません。
バースト機能のメリット①:低速通信に切り替えておいてデータ容量の節約ができる
格安SIMは低速通信時はデータ容量が減りません。これはとてもありがたいことです。つまり、低速通信時ならデータ通信し放題。
つまり、格安SIMで3GBプランなどを使っていたとして、まだ2.5GBのデータ容量が残っている(高速通信ができる)状態で、低速通信に切り替えておくと、データ容量の節約ができるわけです(2.5GBのまま変わらない)。
ポイント格安SIMは、高速通信・低速通信の切り替えは、格安SIM各社がだしてる専用アプリで簡単にできます。上図はDMMモバイルのアプリ。
バースト機能があると、低速通信でまったく読み込みが進まないようなサイトでも、最初の一瞬だけは高速通信になるので、読み込めます。
特に、Yahoo!ニュース、日経新聞アプリ、Twitter、LINE、メール、スマートニュースなど文章中心のサイトなら、問題なく読み込めます。
YouTubeなども、1分くらいの短い動画ならいけます(低画質なら)。
なので、いつもデータ容量を月の途中で追加切ってしまうような人は、ふだんは低速通信に切り替えておいて、「がっつり動画などを見たい時だけ高速通信に戻す」といった使い方でデータ容量の節約をするのがおすすめです。
バースト機能のメリット②:速度制限がかかっても、さほどストレスがない
格安SIMは大手キャリアと同様に、データ容量を使い切ってしまうと速度制限がかかります。
つまり格安SIMの3GBプランの場合、高速通信でネット検索や動画視聴して3GBを使い切ると、月の途中から速度制限がかかり低速通信になってしまうわけです。
この速度制限は通称「ギガ死」と言われ、スマホでたくさんネットをする若い世代の人はけっこうストレスを感じている人も多いです。
ただし、バースト機能のある格安SIMなら速度制限がそこまで怖くありません。速度制限がかかっても使い勝手があまり悪くならないからです。
あくまでも文章中心のデータ量が少ないニュースサイトなどなら、ストレスなく見られるという感じです。
Instagram、Facebookなどは画像データ中心なので読み込みにちょっと時間がかかる場合もありますが。
ポイント文章中心のサイトなら低速モードでもバースト機能でそこそこ快適に使える
バースト機能のメリット③:バースト機能は自動的に発動される
ちなみに、バースト機能は、バースト機能のある格安SIMを使っていれば、低速通信に切り替えた場合、自動的に毎回発動されます。
そのため、「バースト機能のある格安SIM」 = 「低速通信のストレスが基本的に少ない格安SIM」といえるでしょう。
ポイントバースト機能は低速通信にしたら自動で発動される
バースト機能の注意点
いくらバースト機能があっても、通信が混み合う時間帯はやはり読み込みが遅くなります。
格安SIMの魔の時間帯である「朝8時台」「昼12時台」「夜18時台」はみんなが一斉にネットをし始める時間なので通信が混み合います。
格安SIMの場合、この時間帯は通信が高速通信ですら遅めになってしまう場合も。
今の主要格安SIMは品質が非常に安定しているので、「使い物にならないレベル」ってわけではないですが、アプリのダウンロードなどは時間がかかってしまうので避けた方がいい時間帯です。
ポイントバースト機能があっても通信が遅い時はある。
格安SIMのバースト機能のまとめ
格安SIMのバースト機能の解説はいかがだったでしょうか。
バースト機能のポイントをまとめると以下の通りです。
まとめ
- バースト機能は低速通信時に最初の数秒だけ高速通信になる機能
- バースト機能があるとデータ容量を節約できる
- バースト機能は低速通信に切り替えたら、毎回自動的に発動される
- バースト機能があれば低速通信時でもさほどストレスがない
- 通信が混み合う朝8時台や昼12時台はバースト機能があっても遅い場合がある